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nanairo(ナナイロ)
この記事を書いた人
生まれも育ちもずっと日本の純日本人。子育てもほぼ終わり、老後はゆっくり日本で…と思っていた矢先、突如アメリカ人夫からアメリカ永住宣言。
英語も苦手、アメリカの水や食べ物にイマイチ馴染めず。日本の親の遠隔介護中。レイキマスター〜50過ぎて初の海外アメリカ生活奮闘中。

日米の介護事情・介護保険の違い 介護についての所感など

日米介護事情介護保険違い

アメリカの介護事情が気になるこの頃。


日本の介護のシステムはよくわかっているにしても、アメリカの介護や介護保険については全くわからない。


日本の親の介護のこともあり、アメリカの介護事情を全くわかっていないことに不安を感じて、日本とアメリカの介護事情と介護保険の違いというセミナーを受けてみました。

アメリカの介護と介護保険についてのログと所感とか…メモとして残します。

目次

アメリカの介護事情と介護保険 介護とは


日本では、介護になる確率が5.4人に一人(約19%)といわれている。(アメリカの場合は、もっと高くて二人に一人…約52%、内訳は男性47%、女性53%)

日本に比べて、アメリカは2人に1人は介護になるってかなり高い可能性だよね。


介護が必要な状況とは、老齢または心身の障害により日常生活が自分一人では困難になるということ。

介護が必要ということは、自立生活の支援が必要となることを指す。

自立生活支援
日常生活の動作
家事
健康管理
社会活動の援助


日本人とアメリカ人の平均寿命 

 

男性女性
日本81.25歳87.32歳
アメリカ76.3歳81.3歳
在米アジア系84.13歳88.89歳

アメリカに住む日本人を含むアジア系の女性は、日本に住む日本女性よりも長生きで、ほぼ89歳が平均寿命ってすごいよね。
これは一人になったときの人生をどうやってどこで過ごすのか、考えさせられる。。。

アメリカの介護事情と介護保険 日米介護理由

日本
1位 認知症     18.7%
2位 脳血管疾患   15.1%
3位 高齢による衰弱 13.8%
4位 骨折転倒  12.5%


アメリカ
1位 認知症 25%
2位 脳卒中 9%
3位 リウマチなどの関節疾患 9%
4位 怪我によるもの   9%

なんと、日米とも1位は認知症なんですね。

日本に住む親の介護について 所感も


日本に住む親の介護の種類には、

1.Uターン介護
2.遠距離介護
3.呼び寄せ介護

介護が日本に住む親の介護を考える上で、この3つのあるそうだが、
日本に住む親の介護は、自分の経験上、Uターン介護は結構きついし、長期間は大変。

Uターン介護は私も半年以上、日本に帰って親の介護やりました。

最初は何年かかるかもわからないので、グリーンカードを維持しながら日本に在住できるよう、アメリカのイミグレーションに許可申請をしつつ、介護しに日本へ戻りました。

しかも、コロナ禍真っ只中に。飛行機も飛んでないし、やっと飛行機が飛ぶようになったと思ったら、バカ高い航空運賃で。
自分が後で後悔しないために、無理して介護しに日本に戻ったという感じですが、

アメリカにも自分の家族がいるわけで、これは本当に自分にも、アメリカの家族にも双方きつかった。

これからも日本に帰って親の介護する予定ではあるけれど、日本に頼める家族や兄弟がいるのであれば、おりあいをつけて頼むのが心身ともによいと感じた。

まあ、これも兄弟との関係もあるだろうし、また兄弟の家族の了承や理解も得ないとできないことだしね。



遠距離介護は、親の介護度合いにもよるけど、金銭的に裕福でないとね。


アメリカへの呼び寄せ介護、これも一瞬頭をよぎったけれど、コロナ禍のご時世、高齢で病気の親を飛行機にのせて呼び寄せるなんて無理に近いし、だいたい親本人も日本で過ごしたいと思っているわけで。


さらに、アメリカの医療事情ときたら日本とは大違いでなんの公的制度もないし、薬や医者のことなど、ちょっと考えただけでもこの呼び寄せ介護はありえないという結論。


いずれにしても、どの選択肢をとるにしても、高齢の親を日本に残して、いざ親が助けがいる時に何もできないという「負い目」はずっと消えないのよね。


日本の平均介護年数は、平均介護年数は4年7ヶ月なんだそう。なかでも、一番多いのが4年〜10年未満が28.9%。

日本帰国時の介護保険 加入条件

アメリカや海外在住の場合、終活を考えてると、どこで死ぬかってこと、これすごい重要。

最後は日本に帰国移住…してと考えると、日本に帰っても普通に介護保険使えるの?という疑問があった。

【日本国籍保有の場合】
日本へ移住後、40歳以上は自動的に加入が可能。

【アメリカ国籍を取得している場合】
日本へ移住後、40歳以上で3ヶ月経過していれば、加入が可能。

条件:在留予定期間が1年未満の場合は不可。 
   在留予定期間が1年以上でも日本に身元引受人てが必要。

アメリカ国籍になってしまっていて、日本に身元引受人が必要って、これ高齢になってからだと大変な人もいるかもしれないよね。日本に家族や、よっぽど親しい人がいないとですものね。

一旦、アメリカ国籍になってしまうと、日本国籍に戻すのも手続きがややこしいし、もしアメリカ国籍にしようと思っている人がいる場合は、ここのこところもよく考慮すべしと感じた。

アメリカの介護事情 公的な介護保険は?

アメリカでの介護を考えるとき、一番の難点は公的な介護保険制度なし!ということ。

アメリカでの介護の選択肢は、支払い能力次第。
お金がいっぱいあれば、いい介護保険にも入れて死ぬまで良い介護が受けれる。
(まあこれは日本でも入れることだけどね。

アメリカでは、在宅介護が約7割

介護者の70%が女性で、アメリカの同居率は10%のみホスピスケア 基本無料。

アメリカの介護・施設

アメリカの介護施設
Narsing home
Assisted Living
CCRC Continuting care retirement community→裕福な地域でないとCCRCはない。資金余裕ある人。

アメリカの通所ケア  Adult Day care

アメリカの訪問介護
Home Health Care
Homemaker
Hospice care


日本とアメリカの大きな介護制度の違いは、公的制度がないということ。

男性より女性の方が、日米とも長生きする確率が高いので、夫婦の場合は、旦那に介護が必要になったときは、奥さんが面倒をみることができるかもしれないが、

旦那が先に亡くなり、その後一人残される確率が高い女性は、アメリカのこの介護事情を踏まえて、どう準備すべきなのか?一人残された日本人女性やシングルの日本人女性は、アメリカで高齢になって、介護が必要になっときのことを早いうちから調査、検討しておく必要がある。

アメリカの介護費用

アメリカで介護が必要になったときの費用。これが驚嘆! 

全米月平均
Nursing Home : $8,517
Assisted Living :  $4,051 
Home Health Care $4,385(44時間利用)

最も高額な州が、月額アラスカ州で$30,219( Nursing Home) 
その他ワシントンDCやミネソタも高いとのこと。
最も低額な州がオクラホマ州で月額$5,627( Nursing Home)  他、ミズーリ、ルイジアナ州など。

認知症などの場合はさらに、割増になる場合が多いそう。

さらに、介護費用のインフレは上がる一方で、2034年には( Nursing Home) が月額 $13405になる予想。

メディケアとは 介護保険とは違う

メディケアとは、65才以上の高齢者と障害者のための医療保険で、国が運営する制度。
医療保険であって、介護保険ではない。

メディケア受給要件
65才以上で、アメリカ居住5年以上の、アメリカ市民権or永住権保持者
65才未満の身障者(条件あり)
末期の腎臓病、筋萎縮性側裂索硬化症

メディケアの4つのパート

 Part A:入院費用 無料※
Part B:入院以外の外来医療サービス 有料
Part C:メディケア・アドバンテージ。Part A Part Bを含め民間の保険会社が代行して提供。有料・プランによる
Part D:処方箋薬。民間医療保険会社 有料

※SSN受給資格者(10年以上納税者)もしくは、政府機関で働き、規定のメディケアTAXを支った人などは無料ならしい。
アメリカで働いたことのない配偶者も、夫や妻がメディケアTAXを納税していれば、メディケアに加入可。
該当しない人は、年数に応じ有料で加入できる。

Nursing Home :メディケアが使える条件


これが結構、気が付かないポイントだとか。3日以上の入院後、同じ病因で30日以内にNusrsing Homeに入っていなければならない。


看護が7日/週 or リハビリが5日/週 必要→ 介護ではなく看護であること!
改善の見込みがあり、医療行為が必要な場合   

在宅ケア :メディケアが使える条件

自分では家から出られない状態
医師の管理下にある要看護もしくはリハビリが必要
メディケアの認定の期間によるケア

ただし、余命半年以下Hospice Careは在宅、ナーシングホームともカバーされる。



メディケイド

メディケイドが使える条件


これはかなりの低所得者でないと利用できない。
以下、全てを満たさないとメディケイドは使えない。

65歳以上、障害者、全盲のいずれか
収入が月々$1220以下 もしくは夫婦で$1645以下
総資産が$2000以下 もしくは夫婦で$3000以下

日本とアメリカの介護事情の違い

【日本】

国の介護保険あり(カバーされない部分はは自己負担)
介護サービス内容は医療行為なし
介護保険制度に基づき介護内容に制限あり
介護スタッフは有資格者ヘルパーなど

【アメリカ】
費用は自己負担
公的介護保険はメディケイド(上記のように条件がかなり厳しい)
介護サービスには医療行為なし、各介護事業社のガイドラインに基づく。
介護スタッフは認定制度なしのケアキーパー、または医療有資格者の認定介護士。   

介護が必要になったときなど 老後資金にどう備えるか


Cash 現金
Insurance 保険
Reverse Mortgage 住宅担保年金

アメリカの介護保険


介護保険に公的制度のないアメリカでは、民間介護保険に加入するということが、老後の備えになると考えられる。

介護状態になったときに、ロングタームケア保険(Long Term Care Insurance)に加入していれば、給付金を継続して受け取れる。

介護保険料は年齢、性別、保障額、保障内容、健康状態によって異なる。

介護保険が給付されるには下記のうち2つ以上できないという医師の診断が必要

入浴 Bathing
更衣 Dressing
トイレToileting
排泄コントロール Continence
起居、移動  Transferring
食事  Eating

アルツハイマーや認知症の診断があれば認める会社もある。

アメリカ介護保険の種類


掛け捨て型  Traditional
生命保険ハイブリッド型   Hybrid Life Long term Care

■掛け捨て型  Traditional
自動車保険、健康保険と同じ概念
一生支払いインフレなどにより高くなる可能性あり 
一部税免除あり Tax-qualified plan

■生命保険ハイブリッド型   Hybrid Life Long term Care
介護保険と生命保険(死亡保障アリ)のハイブリッド型
現在保有している生命保険からの変更ロールオーバーも可能。
保険料は上がらない
支払い方法は一括、十年払いなど選択可能

メリット…介護で利用しなかった場合、死亡保険金として家族が受け取ることができる。日本へ帰国する場合、解約して解約払い戻し金が受け取れる。


アメリカの介護保険は、通常、自宅介護で使われ、ナーシングホームなどの施設で利用する場合の費用も、カバーされるが、保険適用になる施設が限られる介護保険があったり、介護の内容により介護保険の受取額が減額され、自己負担が多くなる場合があるので注意が必要。


アメリカの介護保険はそのまま、日本ではカバーしないものがほとんど、又は減額になるので(中には海外で使える介護保険もある)、掛け捨て型にするかよく検討すべし。


アメリカは介護保険の種類も多く、生命保険や年金に付随したものや、掛け捨てにならずに一定金額が返金されるタイプなど、種類も増えているとのこと。

アメリカと日本の介護保険・介護事情 まとめ 感想


健忘録としてメモ的にアメリカと日本の介護保険・介護事情をざっくりまとめました。

アメリカの介護保険は日本語での情報が少ないことから、自分でもよく研究リサーチする必要がある。

また、シングルの場合や、夫婦で加入、また夫や妻が亡くなった後、一人になってからどうするのか…日本に帰国するのか、アメリカに残るのか、考えるべき要素が多くある。

日米介護事情介護保険違い

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